2021年9月15日(水)、留学生サマーセミナー「Urban Transition : Smart City, Sensor and Beyond」(スマートシティ、初回)をオンラインで開催しました。

留学生向けにはZoomを利用したインタラクティブな講義とし、14カ国から26名(他日本人学生TA5名)が参加しました。一般向けにはYouTubeで同時配信を行い、最大で90名程に視聴いただきました。

 

基調講演として、布施孝志教授(工学系研究科社会基盤学専攻)から都市における計測技術、当機構・勝田俊輔教授(人文社会系研究科)からアイルランド飢饉を事例とした危機対応、当機構・浅見泰司教授(工学系研究科都市工学専攻)から都市と情報、清水建設・印藤正裕専務執行役員からデジタルツインやi-Constructionの取り組みについて講演を行いました。

 

また、午前のセッションでは、「Leading edge of sensing technology」と題し、各協力企業の皆さまより、都市におけるセンシングの先進的な技術、福島県浪江町における自動運転による復興支援等の取り組みについて講義を、午後のセッションでは、「Development of Smart Cities」と題し、各協力企業の皆さまや国土交通省の皆さまからスマートシティ事例やオープンイノベーションの取り組みについての講義を行いました。

 

加えて、参加した留学生から、セミナーの事前に取組んだ自国へのスマートシティ導入等に関する課題やグループワークの成果発表を行いました。留学生は5つのチームにわかれ、それぞれが関心をもつ transportation, sensing, resilience, environment&human, developing countries のテーマを中心として議論を行い、スマートシティ導入による可能性、提案や課題を成果としてまとめました。

 

これらのプログラムを修了した留学生には、Certification が当機構・小澤一雅機構長から授与されました。本セミナーは、オンラインでの開催だったため、関係づくりや学習効果を高めることを目的として、Slack等を活用した情報共有や、事前グループワークを実施したことで、留学生同士の交流や活発な議論が行われ、留学生の満足度も非常に高いものとなりました。

 

レジリエンスやSDGsに対する意識、それらを実現するスマートシティや関連技術に対し、留学生からの関心が非常に高いことが再認識され、国内外における展開を加速させる必要性を感じるセミナーとなりました。