デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、社会が大きく変革しようとしている。しかし、その結果として、社会がいかに再構築されるべきかの知見が不足している。本研究分野では、以下の諸点に焦点をあてて、再構築のあり方を学際的に探求していく。

(1)リモート建設技術と社会制度

 建設分野におけるDXとして、i-Construction(ICT技術を高度に活用した建設生産システム改革の取組み)を基軸として建設産業がどのように再構築されるべきか。また、その際に建設関連契約制度がどのように改革されるべきか。

(2)リモート社会の都市像

 COVID-19によって高密度・高集積型の従前の東京の都市構造が大きく揺らぐなか、リモート社会が進展した場合に、これまでのような集積型都市機能とは異なる作用が都市形成の原動力になると思われる。その結果としてどのような都市構造が生まれるのか。バーチャルに求められるものとリアルに求められるものは、どのように変化していくのか。

(3)リモート社会の生活像

 リモート社会は、DX推進の成果として、場所の制約から解放される可能性が大きいが、その結果生まれる人々の交流の仕方、さらにはそれによる心理作用も含め、人々の生活が大きく変化する。この方向性を見定め、多様な人々のQoL(生活質)を保証するインクルーシブな生活基盤、懸念される人的交流の希薄化や取得情報の偏向化などの課題を解決するためのDXのあり方などを探求する。